過労自殺の責任認める 西日本高速

秋晴れの日が続いていますが、気温が徐々に下がってきているようで晩秋を迎えつつある10月最後の日となりました。

ニュースでは、ハロウィーンで大騒ぎする若者たちの映像がここ数日よく目にしますが、身近では見かけることがないので映像の中の

世界で起きている出来事のように感じます。たんに若い人たちが集まる場所にいってないだけなのかもしれませんが・・。

そんな中で2015年に起きた若い男性会社員の自殺について会社側が過労が原因として責任を認めて謝罪する報道がありました。

 

 

【10月31日 日本経済新聞より】

西日本高速道路(大阪市)の男性社員(当時34)が2015年に自殺したのは過労が原因だとして遺族側が大阪簡裁に申し立てた調停が成立し、同社が業務軽減措置が不十分だったと責任を認めて謝罪することで合意した。遺族が30日、明らかにした。同社は31日の定例記者会見で酒井和広社長が謝罪し、再発防止策を説明する。男性の母親は30日に神戸市で記者会見し、「一つ一つの過労死を風化させないため公の謝罪を求めてきた。満足できる」と心境を明かした。代理人弁護士によると、男性は14年10月、神戸市の第2神明道路事務所に異動。翌15年2月に社員寮で自殺するまで、月百数十時間の残業や約36時間連続勤務があり、うつ病になった。神戸西労働基準監督署が15年12月に労災認定した。

母親が「息子がどれだけ違法な残業をしていたのか明らかにしたい」として、16年10月に未払いの残業代支払いを求めて簡裁に調停を申し立てた。今月29日に成立した合意は、同社が労働実態の正確な把握など再発防止に取り組み、社員寮だった建物敷地に慰霊碑を建立することが含まれている。残業代に関する内容は明らかにしていない。代理人の渡部吉泰弁護士は「合意では事件後の対応で遺族心情を傷つけたことへの謝罪も含まれた。その点も評価できる」と話した。母親は労働時間を減らす対策を怠ったとして、17年に当時の上司ら計8人を業務上過失致死容疑で神戸地検に告訴している。