三菱電機 5人労災認定

9月もいよいよ最終の週末を迎えました。今年は、秋らしい気候が久しぶりに帰ってきたような気がする9月でした。

朝晩の冷え込みがありながら、日中がそれなりの過ごしやすい気候になり徐々に晩秋に向かっていくのでしょうか。

しかし今年は、災害だらけで今週末も又、大型台風がやってきてしまいそうです。まだまだ、復興に追われている各地に被害を及ぼさない

ことを祈るばかりです。実りの秋でもありますので農作物に影響がなければよいのですが・・・。

大手企業の労災認定の報道がされていました。どんどん労働時間に対しての管理が厳しくなってきている現状で、形だけの労務管理の徹底を

行うことで現場に働く従業員に負担が益々かかってきているような気がします。

 

 

【9月27日 日本経済新聞より】

三菱電機で2014~17年に男性社員5人が長時間労働などを原因とした精神障害や脳疾患を発症して労災認定され、うち2人が過労自殺していたことが27日、同社への取材で分かった。5人は20~40代で、いずれも研究やシステム開発に従事していた。

このうち情報技術総合研究所(神奈川県鎌倉市)に勤務していた30代男性は16年11月に労災認定され、本人が公表した。同社は労災が相次いだことについて「大変重く受け止めており、勤務時間の適切な管理など再発防止に努める」(広報部)としている。同社によると、自殺した2人のうち1人は40代で、コミュニケーション・ネットワーク製作所(兵庫県尼崎市)に勤務。長時間労働などによる精神障害が原因だったとして、17年6月に労災が認められた。名古屋製作所(名古屋市)勤務の社員(当時28)も精神障害を発症して自殺。14年12月に労災と認定された。

ほかに三田製作所(兵庫県三田市)勤務の社員と本社勤務の社員がそれぞれ15年3月、17年8月に労災認定を受けた。5人のうち自殺した1人を含む40代の社員3人は実労働時間ではなく、あらかじめ労使で決めた「みなし労働時間」を基に賃金を支払う裁量労働制の対象になっていた。3人ともシステム開発が担当だったという。三菱電機は社員約3万人のうち、システムエンジニアや研究、経営の企画立案などに従事する計約1万人に裁量労働制を適用していたが、18年3月に廃止。対象だった社員は原則、働いた時間に基づいて残業代を受け取る仕組みに変更した。同社は廃止の理由について「労災認定が直接の理由ではなく、16年から進めている働き方の見直しの一環。社員の健康確保のためにも、方式を一本化した方が時間管理をより厳しくできると判断した」(広報部)と説明している。