帰宅中事故、過労が原因 会社側認め、遺族と和解

寒波が相変わらず続いています。北陸地方の大雪が報道されている映像を見て自然の力を改めて感じてしまいます。

雪かきをする必要があり、私道は自分たちで行わないといけないようで道路が完全に雪で埋まっているようになっていて

生活に大きな影響を与えているようで心配です。物流関係の方もこんな道路状況では、大変ご苦労をされていることかと思います。

立往生で車中泊を余儀なくされている方々も多いようです。くれぐれも安全を願いたいと思います。

今朝の報道で帰宅途中の事故を長時間労働による過労ということを争っていた裁判で会社側が原因を認め遺族と和解しました。

会社側に安全配慮義務違反が問われたことによりますが、通勤災害以上の責任を会社側が認める形になりました。

 

 

【2月9日 日本経済新聞より】

商業施設への植物の飾り付けなどを手がける「グリーンディスプレイ」(東京)に勤務していた渡辺航太さん(当時24)が帰宅途中に自損事故で亡くなったのは過重労働が原因だとして、両親が同社に計約1億円の損害賠償を求めた訴訟は8日、横浜地裁川崎支部(橋本英史裁判長)で和解が成立した。遺族側の代理人弁護士によると、会社側は過重労働が事故原因と認めて遺族に謝罪し、約7600万円を支払う。出勤や帰宅中の事故で通勤災害以上の責任を会社側が認めるのは珍しい。

和解勧告によると、渡辺さんは大学卒業後の2013年10月、アルバイトとして働き始め、14年3月から正社員となった。徹夜勤務明けの4月24日午前、仕事先の横浜市都筑区からミニバイクで帰宅中、川崎市麻生区の県道で電柱に衝突し、死亡した。和解条件には会社が再発防止策に確実に取り組むことの確約も盛り込まれた。事故当日の労働時間は、その前日の午前11時ごろから約22時間。事故前1カ月間の時間外労働時間は90時間以上、6カ月間の平均は63時間に及んだ。橋本裁判長は過労や睡眠不足が事故原因と判断し、同社の安全配慮義務違反などを指摘した。